Mari Takano Homepage/profile
Mari Takano Homepage/profile Mari Takano Homepage/profile たかの舞俐

3才から、母よりピアノを学び、5才から作曲をはじめる。桐朋学園大学で宍戸睦雄氏に作曲を師事。同大学を卒業後、西ドイツ(当時)国立フライブルク音楽大学大学 院でブライアン・ファニハウ教授に、その後、西ドイツ(当時)国立ハンブルク音楽 大学大学院でジェルジ・リゲティ教授に作曲を師事。1988年修士修了。
80'年代には高野真理の表記で国内外の作曲コンクールで賞をとり、師ジェルジ・リ ゲティとの出合いにより、独自のオリジナリティーによる作風を発展、確立。2002年 にBIS社よりリリースされたCD「Women's Paradise」は、世界各地で反響を呼び、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア等で放送されている。ハンブルク州文化庁、在日アメリカ大使館、神奈川文化財団、Music from Japan音楽祭他、現在まで様々な演奏家等から作曲委嘱を受け、作品は「リゲティ・コングレス」、「グラーツの秋」、「アムステルダム現代音楽祭」、「Music from Japan(NY USA)」、「Dark music Days Festival」(アイスランド)など数々のフェスティバルで演奏されている。
文化庁より研究助成金を受け、2002年9月より11月まで米国ノースウエスタン大学に ゲスト・コンポーザーとして滞在。
2012年1月にセカンド作品集「LigAlien」がBIS社よりリリース。
アメリカCD雑誌「Fanfare」で批評家Peter Burwasser氏によって、今年のベスト5にも選ばれた。
2018年には同CD収録の「Fluteconcerto」が、BBC Radio3で放送された。
2022年にはサード作品集「In a Different Way」を日本のフォンテック社からリリース。(レコード芸術準特選盤)
今までにルーズヴェルト大学、ニューヨーク大学、ロベルト・シューマン音楽大学デュッセルドルフ、マンハイム音楽大学に招聘され、特別講義を行う。
前フェリス女学院大学准教授。現在、桐朋学園芸術短期大学、文教大学講師。


「私はこの譜面を最初にみた時、すでに言ったけど、これはいい音楽のにおいがするね。舞俐」(ジェルジ・リゲティ 1989年 「Women's Paradise」について)

「印象的なシンセサイザー・コラージュによる魅力的な彼女の抽象的オペラ 「Women's Paradise」は終始観客の心を捉えた。」(Hamburger Abendblatt 1991年 6月20日)

「ルネッサンス風のスタイルをとりいれた「花のアリア」はしっとりとした感触を持つすぐれた作品」(柿沼敏江 1997年12月 週刊オン・ステージ)

「この人の作品集は以前から聴きたかった。〜知り抜いたアカデミズムや前衛から 「脱皮」した音楽で、かなり手強い側面をも秘めてはいるけれど、フェミニンで真に 独自な世界の創出に成功している」(高久暁 2003年 レコード芸術)

「全ての感覚が、満たされていき、このパワフルなレディーのCDは終わる〜一言で言えば、このCDのすべてがとても面白い」(Jean Vermeil 2003年 Repertoire)

「「Women's Paradise」では、声の使い方は大変勇気があり、自然な声とシンセサイザー音のバランスは非常に成功し、類い稀な音色のオリジナリティーで卓越している。〜」(Frank Mallet 2003年5月 le Monde de la Musique)

「「異」に対するノンシャランでもコミットでもない姿勢とストラテジー、これはこれまで日本のどの作曲家も取りえなかった地点ではないだろうか。そして、そういう世界とたかのは初めて向き合っている。〜」(長木誠司 2003年レコード芸術)

「〜たかのの並外れて、多才で広範囲に渡るアイデアは、その強い魅力の一部分である。「Women's Paradise」はインスピレーションに溢れた、偶像破壊的な音楽であり、国際的なセンスにおいて開拓的な作品である。たかのは彼女の意志と思いつきに従い、それは彼女自身も私達も、いままでいったことのない場所へつれていく。BIS社CD「Mari Takano Women's Paradise」は、女性でなければできない創作品と思う。そして、男性の現代音楽作曲家の多くは、彼女の直感のセンスと、一貫して高いレベルで新しいことを導入しようとする姿勢に、恐れをなすべきだろう。」(Uncle Dave Lewis 2007年 All Media Guide)

「〜日本の女流作曲家たかの舞俐は、シェーンベルクとマイルス・デイビス、ビョークとシュトックハウゼンといった異なった、否、まったく対照的なスタイルの間に橋をかける。スタイルそれぞれが相克しあい、止揚してゆく様は、音楽を聴く歓びを満喫させてくれる。」(Hartmut Lueck 2009年2月5日 Klassik heute)

「「LigAlien」で、かつての師リゲティの作品の構造的特徴や引用を、異質の、つまり彼女固有のストラクチャーと結びつけることに成功している。作品の音の経過の中で「リゲティの音楽」 は暫時減衰してゆくが、「エイリアン」、つまりある種の異質な音楽は、次第に力を増してゆく。」
(Hartmut Lueck 2012年1月2日 Klassik heute)

「ありふれた、あるいは見知らぬ特徴の魅力的な混合、都市の迷路の精神的な風景―たかの舞俐の音楽と村上春樹の短編小説には、どこか共通するものがある。ジャズへの愛着という点でも共通している。
 LigAlienというCDのタイトルはかなり野心的だ。リゲティの残したものをさらに異質な表現へと発展させることができるのだろうか?(略)リゲティのもうひとりの弟子、韓国生まれのウンスク・チンが、開かれた戦いの場でリゲティの複雑さに対峙すべく挑んでいるのに対して、たかのは異なる道を選んだ。たかのは尊敬の念とくつろいだ微笑みを送りながら、この神経質な天才マエストロとは距離を置く。〜 CD収録曲のなかで筆者が気に入ったのは、ヴァイオリンとエレクトロニクスのための《Full Moon》だ。たぶんこの作品が実験音楽のヴィルトゥオーソ、木村まりのために書かれたからだろう、たかのはいつも以上に音楽的なリスクを冒してゆく。とりわけ静かな、しかしグロテスクなコーダは、ビヨークへの新鮮で刺激的なオマージュだ。」
(Juha T. Koskinen 2012年2月1日Finnish online music review "Amfion" (www.amfion.fi))

「CDのタイトルLigAlienは、収録された4作品のタイトルでもあり、たかのの師リゲティの作品に「異質/Alien」な、たかの自身のDNAをインプラントするという着想を意味している。取り上げられたリゲティの作品は《ホルン三重奏曲》の第2楽章、Vivacissimo molto ritmicoである。LigAlien I と II はこの曲を出発点とするものの、音楽はそれぞれに大きく異なる展開を見せてゆく。2曲とも楽器編成はトリオであるが、リゲティの作品とは異なる編成である。
たかののアプローチはエピソード的で、すぐに背後のリゲティから離れてゆく。そして選択された楽器に極めてふさわしい―この音楽が持つ音響世界の豊饒さはひたすら感動的で、ときにはオーバー・ダビングが用いられていなかったことを納得するために、深々と聞き入らなければならないほどだった。このディスクは、選ばれ吟味されたスタイルに加えて、多彩でどこまでも魅力的な音楽を作曲する魅力的な作曲家を紹介するものである。」
(Jeremy Marchant 2012年 Fanfare)

「驚きつつ足取り軽く身体が前へ運ばれてしまう、聞きやすくも面白さ渦巻く近作集。異質を真摯に見つめきった上で笑顔と共に呑み込んで自らも変容してしまうような・・・・・たかの舞俐がジャンルも自在に呼吸しながら創り出す作品群は、馴染みある感触を残した素材の艶めかしい混淆が独創的な音世界を拓いて今回も見事。〜」
(山野雄大 2012年レコード芸術)

「未来の世代に向けた意識と共に、人間が持ち続ける普遍的な感情を表現する音楽を創造していく」との言葉通り、簡素で繊細な構造のもと、鋭敏かつ多様式の音彩を包含した質感の響きの連なる作品が並ぶ。なかでも?《Remnants of love》《Are you going with me?》 《Adieu and Rebirth》の3曲は特徴が分かりやすく心に浸みる逸品。」
(中川直 2022年4月号 INTOXICATE vol 157)

多彩な文化が混在しつつ洗練され、美しくも気高い
(小室敬幸 2022年4月号 東京人)

「私たちの日常に溢れるいろんな音楽を、たかの舞俐は語法の一部として、自らの個性に接ぎ木していく。現代音楽の素地にジャズや民族音楽、ミニマリズム、フュージョンといった様々な要素がミックスされたその世界は、単純な言葉では補足できない現代人の複雑な情感を描いており、そこにアクチュアルな同時代性が見える。」(江藤光紀 2022年5月ぶらあぼ)

「冒頭のフルート、ギターによる「Lilaea」(2021)から独特な音世界を繰り広げ、思わず魅き込まれる。その構成はゲーム音楽からの着想というが前衛的な現代音楽ではなくどこか親しみのある雰囲気を伴う作品である。本アルバムでは、様々なジャンルの要素から独自の音楽を展開させ創りあげてゆくが、それらのシーンは常に熱く、また新鮮。」(福田滋 2022年6月号 音楽現代)

「驚くほど素直に、かつ心より楽しめるCDアルバムを作ってくれたものである。たかの舞俐はFerneyhoughとLigetiに師事した女性作曲家。Ferneyhoughの難解さは全くなく、Ligetiの影響は其処此処に見当たるが、彼のアイロニーとブラックユーモアとは遠い清明な作風。BISより発売された2枚のアルバム「Women's Paradise」「LigAlien」のキュートかつクールかつビューティーな様で筆者は「現代音楽」のまだ見ぬ可能性に目を見開いたのであるが、今回のこの「In a Different Way」ではそのキュートさとクールさとビューティーがさらに更新されてる。
「新しい」のに、「新しさ」につきまとう差異を求めての破壊的な性格が全く見られないのがたかのの「新しさ」を独特なものにしている。これらの「新しい」音楽は複雑化と差異化が自己目的と化しているきらいのある西洋前衛音楽へのラディカルな批判たり得ていると言えよう。現代音楽の可能性は、現代音楽なのに現代音楽らしくないというたかのの逆説的な「新しさ」によってここに開かれたのだ。」
(齋藤俊夫 Mercure des Arts 2022年7月15日)

「たかの舞俐の《Full Moon》(ヴァイオリンとエレクトロニクス)はこのCDの中で最も野心的な大規模な作品です。
フランク・ザッパのように、青々とした劇的なものから叙情的なもの、壊れたもの、おしゃべりなものまで一連のエピソードをブレンドした方法で行き来し、聴衆にレジデンツを思い出させるパッセージへと進みます。」
(2022年7月29日 EarRelevant)
「このCDのハイライトは、たかの舞俐作曲の賑やかで心に残る《Full Moon》でしょう。」
(Rick Anderson 2022年8月 CDHotlist)


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